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第一回もつ焼き仕込みグランプリ(非公式)

西暦2023年
来る11月1日
緊張した面持ちの4人がいた…
会場は新宿三丁目ふじ屋

本日この戦場にて
4人の男女が意地とプライドを賭けた世紀の決戦
『第一回もつ焼き仕込みグランプリ(非公式)』が行われようとしていた。

毎日自分に二日酔い!どうも人事部長のTOMです!

毎夜賑わう飲食店のホールスタッフ、キッチンスタッフの小気味よい手捌きは、見ているだけでお酒のアテになりますね

しかし、お客様には見えざる飲食店を運営するうえで欠かせない業務として
『仕込み』業務があげられます。

名店の寿司職人が「寿司は仕込みが9割」と語るように
仕込みをどれだけ手早く行うことが出来るかによって、
その他業務へ割ける時間も増え、店舗全体のクオリティーアップに繋がります。

今回はそんな仕込みに焦点を当て、
記事を書きました!


No.1仕込ミストを目指して

営業を行う上で毎日欠かせない仕込み
Mountain Bullの運営する串業態では、店舗ごとに若干の特色を加えつつ
基本的にメイン商品は同じ串メニューを提供しています。
今まではLINEのグループ上でタイムアタックを行い、
その速さを記録に残し、レコードを競ってきました。

しかし、電話応対やその他仕込みの並行など
仕込み時間中も業務は多岐に渡るため
この記録たちはあくまで参考記録になります。

そこで今回、
その他業務との折り合いが丁度ついたため
参加者4名による『第一回もつ焼き仕込みグランプリ』が開かれることとなりました!

左から

エントリーNo.1 すずか(入社時までの飲食経験 なし 入社4年) 
エントリーNo.2 アウン(入社時までの飲食経験 2年 入社1年半)
エントリーNo.3 ニンちゃん(入社時までの飲食経験 なし 入社1年半)
そして画面外
エントリーNo.4 TOM(入社時までの飲食経験 4年 入社4年)

今回の種目は『はらみ』

このはらみはもつ焼き仕込みを覚えていく上での鬼門
筋のトリミング、カット、串打ちと手数が多く
かつ商品としての人気が高いため、
各店、このはらみを如何に早く仕込むことが出来るかによって、
1日の動きが決まってきます。

今回はこのはらみを2キロずつ
仕込む時間をタイムアタックします
私自身、入社までの飲食経験が4年ありますが、
一番最初にこのはらみ2キロを仕込んだ際は1時間半くらいの時間がかかりました。
入社時の飲食経験がなければ、恐らくそれ以上の時間がかかると思います。
この4年でその時間をどれだけ縮めることが出来たのか、
自分自身も楽しみです。

正確に2キロずつに計量し、
一斉にスタート、栄冠は誰の手に!

そして全員のはらみ2キロの仕込みが終了。
規定の重さと著しい差がないか、
見た目のクオリティーは保たれているかをチェック。
全員がチェックを通過し、ペナルティーはなし。

さぁ、運命の結果発表です。

4位 ニンちゃん 32分30秒
3位 すずか 25分23秒(STOPウォッチ押し忘れで2秒誤差)
2位 アウン 24分04秒

1位 TOM 19分39秒


なんとしても負ける訳にはいかない1戦
優勝は私、TOMでした!

ただ、飲食歴や社歴を踏まえれば順当な結果です。

ニンちゃん、すずかに関しては飲食経験なしでの入社
アウンに関しては飲食経験がありますがまだ入社1年半

恐らく最初は1時間以上かかっていた仕込みを
日々ルーティンでこなすのではなく
目標を持って取り組まなければ絶対にたどり着けないタイムです。

特にニンちゃんに関してはほとんど自炊経験もなく
包丁すらほぼ握ったことがない。という状態での入社
人見知りな性格も相まって、
私もニンちゃんの入社初日には一緒に働いていますが
自他共に「この先続けていけるかな?」と不安に思っていたと思います。

そこから1年半でのこの成長は驚異的
正直びっくりしました。
そんな中でニンちゃんと話した何気ない会話が心に残っています。
この記事の結びはそんなニンちゃんが言ってくれた言葉で締めたいと思います。

「今はなんとかみんなにちょっとだけついていけるようになったけど、
入ったときは何も出来ない自分が嫌で何回もやめようと思ったよ。

誰と比べても誰より出来ない私は比べる人がいなくて、
毎日毎日昨日の自分と比べるしかなかった

ここで諦めたら諦めなかった昨日の自分に負けると思ったし
この先の人生でこれより大変なことがあったときに
全部諦めて逃げてしまう自分になると思ったから
今日まで続けたよ。
まだまだみんなに追いつけてないけど、もう少しで追いつける
諦めないでよかったね。」

TOPから下までの差は僅か10分、されど10分。
この10分を作り出すため、私たちは毎日昨日の自分と戦っています。

はらみ2キロ 19分39秒
この記事をもって上記の記録をワールドレコードとします
挑戦者、お待ちしています!

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