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【社員インタビュー#3】General Manager 早川晃央 From Dubai. final

毎日自分に二日酔い!どうも人事部長のTOMです!

日本国内の飲食店の閉店率は開店から1年目で約3割
に達するといわれています。
これが日本からの海外進出ともなると2倍の6割まで跳ね上がります。

今回は社員インタビュードバイ編3本立てのファイナル。
パート1、パート2はこちらから

前回は各種ハードルを越えて、遂にドバイ富士屋がOPEN
というところまででした。

ファイナルでは1年目の廃業率が6割ともいわれる
日本企業の海外進出をどうやって成立させていったか。
そしてMountainBull国内組、日本でこのnoteを読んでくれている方々へ
伝えたい現地の想いを書いていきます。

マグロの解体ショーイベントの様子

郷に入っては郷に従え

ードバイ富士屋といえば満席大盛況のイメージが強いのですが、
 OPEN直後からずっとその状態だったんですか?

「OPEN当初は正直、今ほど盛況という訳ではなかったんだ。
軌道にのるまでは少し時間がかかった。

理由は2つで
・海外で蔓延っている日本食=寿司という誤った価値観
・シンプルに認知の少なさ
この2つが主な原因だったね。

前者に関して、もちろん俺たちが提供しているのは本物の日本食だし、
俺たちは日本人だからそれが分かっている。
ただ、これが本物だ!と日本で提供している商品と同じものをそのまま海外でも出し続けるのはある意味傲慢だと気付いた。

海外で成功するためには、現地の方に合わせていい意味で変えていく。
ローカライズがキーだと感じたんだよ。

例えば吉野家は中国ではザリガニ丼を出しているし、
丸亀製麺のベトナム店ではパクチーが盛り放題。
そうやって現地の方の好みやトレンドに対して、
芯はブラさずに軌道修正することで、
少しずつ日本の文化が受け入れられていくのが、単純に嬉しかった。」

「後者に関しては、どう認知をつけていくか悩んだんだけど
時代はSNSだなとは日本に居た時から思っていた。
ドバイは200か国から人が行き交う世界のハブだから、
ユーザー数が世界で1位のFacebookも利用した。

ただ、アジア・中東圏でのアクティブユーザー数や、
魅力の伝え方も考慮すると、
Instagramがマーケティングに一番適していた。

バズったような認知の付き方ではなかったけど、
徐々に浸透してきたね。」

ドバイ富士屋のInstagramフォロワー数は、
まもなく1万人を迎える。
マイクロインフルエンサーと呼ばれるレベルだ。

ドバイ富士屋 Instagram

日本の食文化の未来をつくる。

ー徐々に認知と文化を広めていった結果、
 Time Out Dubai 2020で日本食部門の賞をもらったんですね!

「そう。
ドバイ全体で日本食部門のTOP3に入ったんだ。
本当は圧倒的1位がよかったけど(笑)

ある程度ドバイでの地盤は固めてこれたかな。
という安堵の気持ちは確かにあったね。

Time Out Dubai 2020の2年前は人生で住んだ家の中で一番酷い環境の
3畳のシェアハウスにいた。
一歩一歩コツコツ、裏道も近道もなかったけど
やることをやってれば結果は自ずとついてくる。
いつだって今やっていることが
日本の食文化の未来をつくっていると信じて疑わなかった。

今振り返ってみれば
俺の武器は、その気持ちと持ち前の運の2つだけだったんだ。」

時代はオープン、5G!

ー海外で働きたい、もしくは海外に憧れを持っている人たちに
 メッセージはありますか?

「時代が進んでいくのにつれて、
日本・海外という区別はナンセンスだと思っている。
時代はオープン、5G!だよ

とはいえ、海外で働いている日本人はまだまだマイノリティー
海外で働いた経験は人生の大きなアドバンテージ。

ただ、やはり大きいのは言語の壁
そういう意味では英語は日本の義務教育に組み込まれていて
一番身近で、一番実用的な言語
アジア圏では珍しく公用語が英語のドバイは、
海外勤務先としては理想的だと感じるよ。

海外で働きたい。
と考えた時に、必要な要素はたくさんあるよね。

まずは自分の勤め先に海外の勤務地があるかどうか
英語力、現地のサポート、働くことの出来る人数

その全てにおいてMountainBullは全体的なハードルが
他の企業に比べて低いと思う。
誰でもいいという訳ではもちろんないけれど、
想いさえあれば背中を押す体制が整っている。」

「憧れだけで海外に単身渡って、
現地で職を探して働いている人も多い。

そのパターンでは、『海外で働く』ことだけを重要視しているから、
その人自身のパーソナリティやビジネス戦闘力は2の次で、
職がないと困る人間として買い叩かれる。
本来その人が正当にもらうべき給与よりもかなり低くね。

海外にある日本企業で働く利点はまさにそこなんだよ。
海外で働きたいだけの人は、山ほどいるんだ。」

YouTuber、声優、漫画家、役者、モデル
みんながやりたいこと
なりたい職業
そこには少なからず憧れがある。

憧れは買い叩かれる。
やってみたいだけでは、やって終わる。

継続は力なり

ー最後にMountainBull国内組にメッセージをお願いします!

「Google MAPでピンを立てれば、世界中どこの景色でも見れる
肉体的にも精神的にも、世界中を旅することが出来る時代

日本だけにとどまるのはつまらない。というのが俺個人の考え

日本人は文化的に謙虚で奥ゆかしくて
行動を起こす能力は相対的に少ないと思う

日本のことわざに『継続は力なり』というものがあるよね
ドバイにきた今でもこのことわざが大好き

学生時代に朧げに抱いたビジョンを、時間をかけて辿っている
完璧に思い通りではないけれど夢は修正していける。
やってみたら、案外出来ちゃうから(笑)

俺は料理人でもないし、専門的に何かを学んだこともない。
夢を見て、信じて、動き続けた
まだ全然途中だけど、つらい時こそ歯を食いしばって。

俺たちのゴールは、日本の食文化の未来をつくること。
そこだけブラさず

継続は力なり。」


日本とドバイの距離、約8000キロメートル
とっぴーさんと話していた時間
僕も確かに、世界と繋がっていた。

That concludes from dubai.
Thank you for reading.

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